ひまし油(ひましゆ、蓖麻子油、英語Castoroil)は

トウダイグサ科のトウゴマの種子から採取する植物油の一種。成分は不飽和脂肪酸(リシノール酸が87%、オレイン酸が7%、リノール酸が3%)と少量の飽和脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸などが3%)のグリセリド。ひまし油は、脂肪油としては粘度、比重ともに最大であるのに加えて、低温下においても高い流動性をもつため、各種工業用の原料として広い用途がある。また、油脂として潤滑性が大変優秀であるが、酸化しやすく熱安定性が劣るため一般用としては不向きで、短時間でそのつど交換するレース用のエンジンオイルとして使用される。ひまし油およびその加工品は、石鹸(せっけん)、潤滑油、作動油、塗料、インキ、ワックス、耐低温樹脂、ナイロン、医薬品、香水、ポマードなどの原料として用いられる。メルセデス・ベンツのブレーキホースの原料もひまし油である。また、セバシン酸の原料としても重要である。有毒なリチンもひまし油生産時の副産物として作られる。
update:2009年09月12日